コンセプト

ゼロベースから新しい社会を創造するコミュニティ

小高パイオニアヴィレッジが生まれた南相馬市小高区は、東日本大震災に伴う原発事故により、2016年7月まで5年以上避難指示区域となっていた地域です。大災害と突然の避難指示により多くのコミュニティが失われ、いまだに様々な課題が山積しています。しかし、捉え方を変えれば、「ゼロベースから解決策を講じ、チャレンジを始めることができる」という無限の可能性が広がっています。

どの地域もかつては森林や原野であり、そこを開墾して住み始めた最初の人がいたはずです。未開拓のフィールドを目の前にして彼らが感じていたのは、決して絶望ではなく、大きな夢と希望だったと思います。ただひたすら欲しい暮らし、ありたい姿を思い描き、それを手に入れるために日々汗を流して働いていたはずです。

原発事故の避難指示区域も同じではないかと考えています。
無人になってしまった町を目の当たりにしたときに私達が感じたのは、絶望ではなく、無限の可能性と、欲しい社会を自ら創ることができるという大きな夢と希望でした。

現代社会に突如生み出されてしまった避難指示区域は「日本唯一のフロンティア」であり、そこをフィールドに欲しい暮らしを自ら創り上げていく人たちは「開拓者(=パイオニア)」である。そんな考え方・価値観を共有するパイオニアが集い、欲しい未来を自由に発想し、語り、ここで形にしていきます。

そのパイオニアの拠り所となるコワーキングスペースが『小高パイオニアヴィレッジ』です。

コンセプト

社会の変化は激しさを増しています。変化から可能性を見出し形にしていくためには、ハードにも柔軟性や多様性が必要となります。

小高パイオニアヴィレッジのデザインコンセプトは「境界のあいまいな建築」。機能を固定化せず、移り変わる課題や地域の可能性の伸びしろに対して、柔軟に機能する施設を目指します。

利用者の事業や、小高区を訪れる人たちの属性・動向に合わせながら、将来的には企業や団体のオフィススペース等にも用途を変更できるようなデザインとなっています。また、ニーズが増えた場合には、周囲の空き地や空き店舗、空き家などと連携しながら、その機能を柔軟に拡大していくことを想定しています。まさに『開拓者の村』が構築されていくのです。

パイオニアたちの自由な発想と、それを受容する柔軟なハード。
私達が描く未来に、限界はありません。

フロアのご案内

概要

所在地 〒979-2124
福島県南相馬市小高区本町1-87
電話&FAX 0244-26-4665
設立 2019年3月
営業日 コワーキングスペース:月~金 10:00~18:00(土日祝日定休)
簡易宿所:月~日(不定休)
運営 一般社団法人パイオニズム
株式会社小高ワーカーズベース
設計 藤村龍至(RFA)
施工 トラストワン
助成
日本財団「NewDay基金」
クラウドファンディング「無人になった街から、日本再生のモデルを生み出す! 建築家×社会起業家が作る拠点」でご支援くださった皆様

アクセス

【電車でお越しの場合】
JR小高駅より徒歩6分(常磐線特急で東京駅より約3時間半)

【クルマでお越しの場合】
いわき・東京方面より:常磐道・浪江ICより約15分
仙台方面より    :常磐道・南相馬ICより約20分
※駐車場は道路を挟んで南側にございます。